貧困問題、大学生が高校生に授業 松山
貧困問題に興味を持ってもらおうと、路上生活者らの支援を行う大学生中心の団体「オープンハンドまつやま」(代表・丹下晴喜愛媛大准教授)は21日、愛媛大附属高校(松山市樽味3丁目)で授業を行い、ホームレス状態になることを身近な問題として考えてほしいと訴えた。
1年生が地域課題を学ぶ「伊豫学」の一環で、同校によると、主に大学教員や企業関係者を招いており、大学生が授業を担当したのは初めて。
授業は「社会的弱者に優しいまちづくり」と題し、息子からの暴力を避けるために野宿生活となり、現在は生活保護を受けて暮らす高齢女性の例を紹介した。ほかにもリストラや職場のいじめにあった生活困窮者の事例を挙げ「貧困は別世界の話ではない」と力を込めた。